来季千葉加入の注目ドリブラーは大怪我で全国欠場…香川西MF本田功輝「チームに恩返ししたい」
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 平成29年度全国高校総体「はばたけ世界へ南東北総体2017」サッカー競技(宮城)に出場する55校が出揃い、7月1日に組み合わせが決まる。
 今回のインターハイで注目を集めるはずだったサイドアタッカーは、欠場することが決まっている。香川県代表として2年連続でインターハイに出場する四国学院大香川西高のMF本田功輝(3年)は、今年4月に来季からのジェフユナイテッド千葉加入が発表された世代屈指のドリブラーだ。
 08年度の全国高校選手権で16強入りした際のエース、MF登里享平(現川崎F)と比較される存在。昨年のインターハイでも爆発的な突破力を披露していた本田は今季、全国舞台でのさらなる活躍が期待されていた。だが、インターハイ予選で靭帯断裂の大怪我を負って長期離脱が確定。今季中の復帰は非常に難しい状況と言われるが、悔しい思いを抱えながらも前を向く本田が、自身の復帰への思い、インターハイを戦う仲間たちへの思いを語ってくれた。
以下、本田コメント
―香川県予選決勝をスタンドから見ていてどう感じましたか?
「試合内容はあまり良くなかったのですが、高木(慎也)が決める所で決めてくれたおかげで、流れが作れた。高木が良い結果を引き寄せてくれましたね。同時にチームメイトが活躍するよりも、『自分が一番活躍したい』と思う性格なので、試合に出られず悔しい気持ちが強かったです。ただ、チームが勝つということを一番に考えないといけないので、僕は一生懸命応援してチームを勝たせることを考えていました。結果として、香川県で圧倒して勝つことができたので良かったです」
―怪我をしたのはいつですか?
「予選の3回戦、琴平高との試合です。踏み込んだ時に、骨がボキッと鳴って…『これはダメや』と思って、病院に行ったら、靭帯を断裂していました。怪我した瞬間は、ヤバいという気持ちと焦りしかなかったです。どうしようってずっと考えていました。チームメイトが『大丈夫?』とLINEをくれたり、卒業した先輩から励ましの言葉をもらって、何とか少し立ち直れてきてはいるのですが、まだ心の整理ができていません。結果を残してチームに恩返しをするのが、今年の僕の目標でした。ただ、それができないとなり、今、僕がチームに貢献できることは何かと考えれば、応援と声を出すことしかなかったので、予選では応援を頑張りました」
―昨年も怪我に苦しんだ分、今年こそという想いも強かったと思います。
「昨年もインターハイが終わってから怪我をし、そこから半分くらいは怪我で試合に出れていません。今年は誰よりも強い気持ちを持ってやってきたので、辛さもあるのですが、そこで怪我をしてしまったのは自分の実力でもあると思っています。幸いにも、次のステージ(来季からジェフユナイテッド市原・千葉 に入団内定)があるので、そこに向かって今は頑張ろうと思っています」
―怪我でプレーできない間はどんなことを頑張ろうと考えていますか?
「高校生の中では、身体が強い方だと思いますが、プロの中では決して強くありません。怪我をしている間に身体に磨きをかけながら、動きのキレを作って、戻った時に活躍できる準備をしていきたいです。今年中の復帰もまだ諦めていないので、選手権の本戦までに、間に合わせたいと考えているので、そこでチームに恩返ししたいです」
―チームメイトにはインターハイでどんな活躍をして欲しいですか?
「自分らの得意とするサイド攻撃からクロスを上げて、高木に決めて欲しい。それと、縦に速いカウンターサッカーで全国の強豪を倒していって欲しいです」
―大浦(恭敬)監督は、「高木は本田をライバル視している」と仰っていましたが、本田クンはどうですか?
「高校に入ってすぐ高木がU-16日本代表に入ったことで、周りが『高木、高木』ばかりになっていた時は、『それは許せない。俺もいるぞ』と思っていました(笑)。最初は、僕もライバルという気持ちもありましたし、今は『本田、本田』となっていることで高木も燃えてるんじゃないですかね。ただ、プレースタイルはまったく違いますし、それぞれの良さは互いによくわかっています。互いにリスペクトしていますし、アイツと一緒にJへ行ければ一番嬉しい。だから、僕はインターハイでアイツが活躍するのを誰よりも期待しています」
(取材・文 森田将義)